F.F.雑感
其ノ五百一  秋めくフラット
台風が過ぎたあと、一気に涼しくなってきた。まだ九月だと言うのに朝夕はすっかり秋の気配が感じられる。

前の週末、潮が悪いからフラットに行かなかった。この週末は大潮中潮といい潮だが時間帯が朝夕に偏っている。週の半ばがちょうど良いタイミングだ。
僕は仕事のやりくりをして、週中の水曜日の午後から休みにした。会社の駐車場から直接フラットへ向かえば下げ潮の真っ只中で釣りが始められる。
作戦通り水曜日の午後2時、釣り開始。干潮まで2時間くらいある。水際まで歩くと白いものが見えた。シーバスの死骸だった。寿命なのか何かあったのか。シーバスはそのまま下げ潮に流されて行った。
その下げ潮、この日は大潮だから派手に流れている。大潮は時合が短いと聞いたが、きっとさっと下がってさっと満ちてくるのだろう。一投目から反応があると思うくらいの慎重さでいく。
これだけ潮流と川の流れが合わさって勢いがあると、メバルの場合だったら魚も釣り人もやる気が出てくる状況だ。チヌ・キビレだと必ずそうではないかもしれないが、いや、今目の前でボラが跳ねた。あ、また跳ねた。
熱中症に注意するほどの天気は、今年のフラット釣行時では少なかった。
水曜日にチヌを釣って、更にこの週末でももう一匹、と思っていたが、なかなか続かないものだ。

最後に釣ったのを今年のフラットの終わりにしたらいいのに、あの引きやあの魚体が水面に見える瞬間をもう一度、と言う欲は出る。
まだ九月なので、これからだって十分狙えるはずだ。きっと次釣ったとしても、僕はそれを今年最後にはしないだろうな。

フラットに秋を感じさせる涼風が吹き渡った。






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ダウンクロスにキャスト。小魚も跳ねる。魚の気配はかなりあるが、チヌの姿や泳ぐ時の波らしき気配はまだ見えない。
最近ようやく何かに引っ掛かりかけたのか、チヌがくわえて離したのか、違いがわかりかけてきた。
そして引っ掛かったんじゃない方っぽい感触、くわえて離したか?  いや、掛かってる?
ロッドに魚の感触、来た! 
僕は後ずさりながらリールを巻き取りながら、心臓が高鳴るのを感じた。
足跡が干潟を歩く大変さを物語ってます。いい運動にはなるわ(^^;)
その週の週末の土曜日、釣り仲間から教えてもらった、島の入江でチヌのたまる場所へ行ってみた。教えてくれた人の情報がいつのもので、聞いて行ったからといって同じ状況になっている保証はない。それでも聞いてしまったら気になる。実際どうなのかは行ってみるしか確かめる方法はない。
その場所は確かに穴場的な雰囲気はあった。ボラが回遊してくる砂浜の入江。何度か反応があったが、ラバーレッグが食いちぎられていたのを見ると、クサフグか? そのあと同じ島の別の港で漁船の引き揚げスロープの海水に浸かっているところにチヌが溜まっているのを発見。しかしキャストしても散るだけで相手をしてもらえなかった。
翌日曜日、早朝と日没が干潮なので、満ち上がりを朝に、下げ潮を午後の日没前に、それぞれやってみることにした。
昇天されたシーバスさん。他の生物を育てるのですね。
今年釣ったキビレ様は去年を超え、このチヌ様も去年を超えた(*^^*)
子まごっつぁんも釣れてくれました(^^;)