F.F.雑感
其ノ五百五  大潮の島とフラット
来年は熱中症対策を万全に、もっと暑いうちから始めよう。



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防波堤突端に二人のみ。さすがに平日の港は釣り人は少なかった。
すでに上げ潮の真っ只中。僕は半年以上ぶりの場所でフライをキャストした。
潮流はこの防波堤の特徴であるところの、右から左、その逆と目まぐるしく方向が変わっている。これが良型メバルが釣れるサインだった。
早速ククっと手応え。小さいメバルが釣れた。まあこれからこれから。
有給休暇を取っての平日釣行は久しぶりだった。平日ならと、七つの橋の四番目の島へ。ここも半年ぶりくらいにはなる。去年後半から今年始めにかけて、思うような釣りができなかった場所。今回は人の少なさ、潮流、ともに条件はそろえた。
海面はかなり上がってきていた。風があるが、前回がとんでもない暴風だったから、少々の風は気にならない。少しするとまたククっと引いた。小さいのがすぐわかる。手繰り寄せるとなんと鯛?だ。あとで調べたが真鯛の幼魚に間違いなかった。鯛がフライで釣れるのか〜。
満を持しての大潮だったんだけどなあ〜。
明らかな時合でようやくのチヌ様はお子様でした(^^;)
元気な引きがチヌ様に間違いないと思わせた中型のマゴチ様。
僕は例によって下流側へ歩き、水際に潜むチヌを探した。風は前日の七つの橋の島よりは穏やかでちょうど陽も差してきた。
干潮は夕方、それから満ちあがり出すのと日没が重なる。
干潮まではほとんどチヌの気配は見つけられなかった。
そして潮止まりの間を置かず潮が満ちてきた。早い。水面に気配を探しながらキャスト。リトリーブすると手が止められた。
(引っ掛かった?)と思ったがじわじわと動き出した。
(やった!! きたきた!!)

その後、アナハゼ・フグと歓迎しない魚たちが釣れ、ほぼ満潮になった。おかしい、こんなはずはない。いや、この港が調子が悪くなったからここに来なくなった。状況は変わっていないということか。
僕は七番目の島へと一気に移動した。ここも久しぶりだ。年配の釣り人がひとり。見ているといいサイズのアジを連発している。しかも全てリリース。アジ狙いじゃないということか? またロッドが曲がった。よく釣る人だ。
僕もざっとやってみたが反応がない。この防波堤は中は空洞になっていて突端には大きな開口部が壁面にある。そこへフライを流し込んでみた。ググッとすぐに反応。しかしすぐ切れてしまった。もう一度やってみると今度はフライラインが引っ掛かってしまった。引っ張っても取れない。もう切るしかなかった。不用意にリスクのある場所に流し込んでしまった。
チャリコ!(真鯛の幼魚)〜(>▽<)
安定のチビメバル様(^^;)
フフフ、ワシじゃよ、ワシ(^0^;)
僕は後ずさりしながらラインを巻き取り、逆転するリールに嬉しい悲鳴をあげた。
と、魚体が水面に現れた。違うチヌじゃない。マゴチだ。
そうかー、君だったかー。いや今が時合だ。ここが攻め時だ。水面にうねる波が起こる。チヌが動いている。すかさずそこへキャスト。
何か引っ掛かった。いや魚の感触。しかしあまり引かない。引き寄せると小さいチヌ。釣って終わる、は果たせたが、僕はすでに来年のシーズンを思い描いていた。
平日釣行翌日、大潮二日目。迷わず僕はフラットへ向かった。
正直N君が対岸で釣っていた時の釣行が、最後になるかなあと思っていた。釣って終わりたいが条件はきびしくなるばかり。
しかし、先週の暴風の釣りの翌日、釣具屋でKさんに会い、次の大潮、この時期のチヌ狙いの唯一の潮のタイミングを教わった。 こういう話を聞いたことも巡り合わせだと感じた。

かなり潮は引いていてフラットは、ほぼ広がり切っていた。
最後はグーフーが(>▽<;)