F.F.雑感
其ノ五百十六  海中からくる
なんとか2020年の釣りも納められたようです(^^;)
朝の冷え込みも時間の経過とともに徐々に緩んできた。風はなく穏やかな海は、人に厳しい気象条件の時は釣れる、の法則に当てはまらず、下げ潮の良い潮流に向かっているはずなのに、僕は明らかに焦っていた。

前回の釣りを2020年の釣り納めにすることもできたが、もう一回行くことも行先にもためらいや迷いはなかった。
去年の釣り納めはこの場所で去年のメバルの最大サイズを釣っていたから、やはり来てしまった。
満潮から始めたので、だいぶ海面は下がってきている。移動するなら今しないと、僕は後ろ髪を引かれる思い(去年ラストで良型を釣ったから)でこの防波堤を諦めた。毎年同じようには行かないか。午前の時合をすぎた後は風も弱く暖かで太陽も真上まで上がってきて、釣れる感じはしなくなっていた。
干潮までならせいぜいあと1箇所。KSさんと何度か行って、だんだん釣れなくなった港。あそこでやってみるしかない。
到着すると最初の港のように釣り人は多くなく、3人ほどがやっていた。他の釣り人は干潮が近いから帰ったのかもしれない。防波堤上部へ上がり海面を見ると、チビメバルがぷかぷか浮いている。下の方にはまずまずの型も見える。(これはこっちで正解じゃないか) 僕は迷わずフローティングラインのロッドを手に持った。
2020年の押し迫った穏やかな海。
深いところからのライズ、お見事でした。
ラストのソルトもぐもぐは、やはりシーフードヌードルで。
キャストし引っ張るとすぐにきた。小さい。またキャスト、また小さい。
KSさんが言っていたが、下の方にいる良い型が水面にドンっと上がってくるという、その光景をもう一度見たい。
またチビメバル。沈めようかと迷いが出る。前回の釣りではシンキングとフローティングを取っ替え引っ替えで、慌ただしく集中力に欠ける釣りになった。まずまずのメバルが釣れたからよかったものの釣り方としては絞った方が良いのではないか。
去年釣った、君のお父さんはどこ?
なかなか渋滞気味の防波堤。
テトラが積んである際を集中的に攻めたが、チビも反応しなくなった。魚影も消え、どうやらここの時合も終わったようだ。
最初からいた親子連れが片付けを始めた。その向こうの釣り師もだ。僕だけになった。干潮の1時間前だが、もう潮時か。
テトラから離れ、なんの障害物もない前方へキャストした。水面も穏やかで、小さいフライもよく見える。少し引くとバシャっと水しぶきが上がった。
KSさん、海中から水面へのアタック、くまなくこの目に焼きつけました。




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目当ての防波堤のやりたい場所は空いていたが、それにしても釣り人が多い。この防波堤で見た中で過去最多かもしれない。
ここでは沈ませてでしか考えていない。やり始めてすぐに何匹かチビが釣れたが、ちょっと良さげなのはバレてしまった。
ほかの釣り人はワームかルアーで良い型のカサゴを釣っていたのが見えた。
あとから思い返すに、この時が午前中の時合だった。そのあとはこの防波堤では一匹も釣れなかった。