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F.F.雑感
其ノ五百十七 初釣り 凍える七つの橋の島
夕暮れと寒さは一緒にやってくる。もう帰ろう〜。
大晦日が大潮で年が明けてから中潮だった。中潮の場合は大潮に近い側、中潮一日目の方が良いような気がする。
しかし年越し寒波の襲来で、正月三が日は初釣りに行くのがかなりためらわれた。 年末釣り納めの後は大掃除(窓ガラス拭きだけで終わったが)をしたこともあり、三日は休養が必要と言う大義名分も頭に浮かんでいた。 ひょっとしたら四日から仕事始め(月曜日だった)のところが多いかもと言う期待もあった。 何度か魚影が泳ぎ去るのが見えた。メバルのような、でも小さい。
一応流れはある。僕は立ち上がりゆっくりの潮の下流方向へキャストした。少しカウントして手繰り寄せる。反応はない。もう一度、反応なし。フライを変えて、反応なし。 僕はまた座り込んだ。上げ五分くらい。大潮の次の中潮なのにどうにも潮流が弱い。待てば本当に流れが起こるのだろうか。だんだん不安になってきた。 お正月は読書三昧。寒くて出かける気にならないので、巣ごもりにうってつけ。
潮が引いてきた。海面が低い。
引きは良かった。このヒレだもの。引きはね(^^;)
二人連れの釣り人がやってきて先端へ向かい、更に親子連れが中間位を陣取った。少しづつ防波堤が賑やかになってきた。
海面を見るとやや潮流がはっきりしてきた。しかも防波堤際と防波堤から2mほど離れた所とが、それぞれ逆向きの潮流が発生していた。 手前の防波堤際の流れの下流側へキャスト。少し待って手繰る。反応なし。しかし、さっきまでと違う。魚影もちらほら見えていた。 ゴツゴツっときた。やっときた。 海を見ると防波堤沿いの潮はやわい(←潮流が弱い。島の人の言い方)。なんだか流れていないようにも見える。満潮が13時過ぎなので、まだまだ間がある。全体に潮流が弱くても必ず何度かはチャンスが来るはずだ。
この港は去年の十二月中旬、直近で入手したシンキングラインが低水温で硬化しバスケットからこぼれそうになり、良い引きの魚を二回連続切られた場所だ。ラインに気を取られたのは言い訳だが、またやらかしそうだ。防波堤内部へ潜られるのは11ftの長竿を持ってきたからこれでなんとか引きずり出せる。あとはラインを海側に落とさずバスケットか防波堤側の一段下に落とすかすればだが、強い引きの魚がかかった時にそんな冷静に対処できるだろうか。 硬化しない良質ラインをまた買うことも考えたが、元々持っていたそのラインとバッキングとの接続部が解けてラインをロストした事が、一連のシンキングラインの釣りのケチのつき始めだった。なのにまたすぐ買うって言うのも気が引けた。 僕は防波堤に足を海側に投げ出して座って海面を観察した。海面の泡や藻の切れ端がゆっくり左から右へ流れていた。よく見ていないと気づかないくらい、実にゆっくりだ。
超ちっちゃいの釣ってしまい、すまん(>▽<)。
もぐもぐタイムを監視するトリさん(^^;)
僕は長竿を駆使して魚を誘導したが、強い引きで抗ってくる。ラインはバスケットにうまく収まっている。さらにラインを手繰ると、ユラっと魚影が見えた。
何箇所か場所を移動したが、反応なしや場所が空いていなかったりで、結局最初の港に戻ったときは陽が傾き始めていた。 最初のここのメバルも引きとヒレは立派だったが、まだ満足できるサイズではなかった。 陽は山に隠れ、その途端一気に冷えてきた。次の寒波も近づいてきているようだった。 戻る F.F.Topへ 次へ 結局タイイングも三日の夜に不足分だけようやく巻き足したので、初釣りはどうしたって四日に行くしかなかった。
この日は中潮になってからも四日目になる。三が日より気温は上がる予報だった、 初釣り定番の七つの橋の島へ向かった。途中の島の港はそこそこ釣り人はいた。もし三が日に来ていたらどうだっただろう。 目指す四番目の島の港は釣り人は一人しかいない。まだ干潮から満ち上がり出してすぐだからこれから来るのかもしれない。
2021年初のもぐもぐタイムも安定のメニューで。
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