F.F.雑感
其ノ五百十八  #20フライと睦月の嵐
サイズは初釣りの時と同じくらい〜・・かな?(^^; 
かなりの寒波がまたやってきた。各地で車の立ち往生しているとニュースでやっている。一年前の冬は暖冬で起こらなかった。
ところが週の半ばくらいから日中の気温が上がり始め、週末は最低が4度、最高が15度と、三月並みの気温になると言う。
あまり寒暖の差が大きいと体調を崩しかねない。週末はどうしようか? 大人しくしていた方が無難な気もした。
本格的な冬になる前までは精力的に釣りに出かけていたが、急に引きこもり側に傾いてきた。
どの港にするか迷ったが、最初の候補地は釣り人がまずまず居たのでパス。少し移動して次の港は一人しか居なかったのでそこでやってみることにした。これから満潮に向かうタイミングでこの港に一人というのは意外だったが、この日の潮かこの時期があまり良くないのか? 釣り人の多い少ないはその場所がその時良いか悪いかの指標になる場合がある。とは言え、釣り人が多くてよく釣れていても、入る場所ば空いてなければそこではやらない。
まずはフローティングラインでやってみたが、何もこない。水面すぐ下に魚は見えているがやる気は感じられない。風は穏やかで気温も上がって陽射しもあるとなれば、釣れない条件がそろっている。僕は水面を諦めてシンキングラインでやる事にした。
最初に居た人が帰ってしまい、この防波堤は僕一人の貸し切り状態になった。

沈めて引っ張ったがまだ反応はない。時間は過ぎ、気温ももう一段階上がってきたようだ。僕は内側に着ていたダウンベストを脱いだ。日は高くなってポイントを照らし、気温も上がり、刻々と条件は悪い方へ行っている。
並ぶフライを見ると渓流のフライボックスと見まがう。
強風は春霞(?)も吹き飛ばしてしまいました。
目を海へ転ずれば、春と見まがうような景色が。
この港に着いて2時間が経過した。アタリはまだない。結んでいる沈めるフライは#16くらいにビーズヘッドとウィングを付けたもの。
ここはサイズを落とすしかないと、僕は#20のビーズヘッド、ウィングなしに付け替えた。
満潮を過ぎ、海面が下がり始めた頃、風が吹き始めた。それはどんどん強くなっていった。
海面が波立ち、キャストしたラインは大きく流される。もうどこへ移動してもここと同じような状況だろう。
もぐもぐタイムで湯せんのハンバーグは時間がかかりすぎる。
キミはもう釣れなくていいよ〜(^^;)
ククっと手応え、チビメバルが掛かった。次のキャストでまたきた。これは時合いだ。フライを小さくしたのも良かったようだ。風は強さを増してきたが、メバルには関係ないらしい。
少し強い引き。僕は慎重にラインを手繰った。海中の魚体は大きく見えたが、引き上げると中の中くらいだった。

夕まずめが干潮で、しかも風は強いまま。翌日からまた寒波がくるようだし、僕はこれくらいにしようと思いながら、キャストをやめなかった。




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土曜日の朝、アラームをとめて布団の中で動けないでいると、雨音が聞こえた。ざっと降ったようだ。
ようやく起き出し、冷え込みもゆるいし、やっぱり行ってみる気になった。早く行っても朝は干潮なのはわかっていた。

市内から近めの島へ。まだ雲がかかっていて、もやが立ち込め幻想的な風景だったが、時間が立つと晴れ間がのぞいてきた。
そして少しづつ気温が上がってくるのが感じられた。