F.F.雑感
其ノ五百四十二  放流と、その先へ
今年も毎年恒例の稚魚放流会へ参加した。
去年は結構大人数だったが、今年はやや控えめ。これくらいが山奥の狭い道路沿いの流れに放流するのに入るにはちょうどいい。
集合場所はそんなひんやりした空気ではなかった。山のことだから着込んで行かないと寒いだろうと思っていたが、拍子抜けだ。
養魚場で魚を酸素の供給されるタンクに移し、二箇所に別れて出発。僕たちベテラン(?)組は、本流から枝分かれした支流の上流域へ魚を放す。
ベテラン組の放流場所は去年と同じ川で、いい感じの渓相で魚が止まりやすい溜まりも多い。
ハイペースで魚を入れ終わり、川の様子を見ていたら、ペアリングをしている魚を見ることができた。黒っぽくなった魚体。ソルトをやり始める前まではよくオフシーズンに見に行っていたな〜。

例によって早々と放流を完了し、僕たちはランチ会場の地元自治体の会館へ。
すでにランチ班として先に会館に入っていたSさんとHさんが準備を完了していた。
恒例の放流。山奥の里で秋を感じる。
KSさんが話に加わってこれからの時期を考えると、やっぱりソルトフライフィッシングの話題になる。
夏のチヌが過ぎたら、次はメバルとアジだ。去年は放流会の前もメバル狙いで結構出かけていたが、やはり釣果は今ひとつだった。
今年は一度行ったっきり。十一月に入ってのメバルは十分に期待が持てる。
KSさんの地元に釣りに出かける予定を組んでいる人もいて、みんなオフの釣りをどう楽しむかを画策しているようだ。
親から子へ、放流の流儀を伝える(!?)
養魚場からバケツへ。
ブリのクラッカー揚げと唐揚げ量産中。
バケツから川へ。 
去年は釣具屋常連のNさんの釣ったオオニベのフライがメインディッシュだったが、今年は同じNさんや他の方が釣ったブリのフライがメインだ。早速つまみ食いをさせてもらったが、揚げたてのうまさにかなうものはない。
僕たちはチェア(ヘリノックス)を設置し座り込んだ。朝早くそれなりに動いたこともあり、一度座ると根が生えたみたいに動けなくなる。つまみ食いで空腹も多少満たされたものだから余計にだ。
そうなると自然と仲間が集まり、釣り談義が始まり出す。そしてこの日の放流会のために遠路はるばる九州からやってきたKSさんも加わった。アプリの音声通話でちょくちょく話しているので、それほど久しぶりという気がしないが、やっぱり顔を見て話すのはまた違う。
拍子抜けに冷えない朝はそのままに日中も気温が高めだった。
仲間との話やランチのあと、次はキャスティング交流会で賑やかに時間が過ぎていく。

少し陽が傾いて来た。陽が陰ると気温も下がり出す。少しづつ参加者の人たちが帰っていく。
春になるまでにはまだ間がある。この日放流した魚たちもそれまでには大きくなっているだろう。
僕はもちろん春までの間は海に行く。この日の放流を境に次の楽しみな季節がやってくる。
キャスティングするロッドに魅了される人がここにも。
振ったら欲しくなりますって(*^^*)