F.F.雑感
其ノ五百四十五  小春の穏やかすぎる島
ウマズラハギかカワハギか、それ系の魚が行ったり来たりしている。狙ったところで釣れないだろうと思っているので、僕はメバルに集中するつもりでいた。
しかしそのハギがライズするのだ。おちょぼ口で水面の何かをついばんでいる。こんなことをされたら黙ってみてはいられない。
魚の通過コースを予測して水面に小さめのフライを浮かべる。何度かの素通りののちについにフライに食いついた。
合わすと掛かった! いや、外れた! 口が小さいから針がかりしてなかったか。
 
この日の釣りの前の週、実は釣りに行っていた。それも二回。平日有給釣行と土曜日。二日とも風速10m近い暴風、そしてほとんど釣れなかった。唯一釣れたのが平日の時のキスで、それは初魚種ではあったが狙って釣った訳でもなく、よくフライをくわえてくれたなという感じだった。
ただ、暴風でなかったらその二日間はもっと釣れていたかどうかはわからない。潮は二日とも小潮だったから微妙ではある。時期的には十一月中旬となるとそろそろいいような気はするが、年々海水温が上がっているニュースも聞くのでメバルの行動にも影響が出ているのかもしれない。
そして翌週の今回、いきなり無風のベタ凪で、朝のワンチャンスはカワハギにうつつをぬかして逃してしまった。
無風か暴風かの両極端。中間はないのか?(>▽<;)
せめて海岸もぐもぐタイムは充実のメニューで(^^;)
満潮10時半の大潮。頑張って早起きしてこの港に着いたのが7時くらいだったろうか。
それからカワハギにどれくらい時間を費やしたのか。急いでメバルを釣らなければ。
カワハギにちょっかい出していた時も良型のメバルは見えていた。ひょっとして時合いを逃したのかも。僕は大いに焦ってきた。

この日がほとんど風のない天気との予報は当たり、日差しもある。日中の釣りは難しいとわかっていたから朝の時合い狙いだった。
中の小くらいのメバルさん。ファイトはなかなかでした。
届かないとわかっていても、変な泳ぎ方のベイトを見つけてくれるかもと、ティペットとフライを変えてキャストした。
しかし付け焼き刃の青物狙いなんて、反応があるはずもなかった。またフライをメバル狙いに変えたが、こんなどっちつかずのことをしてたら潮流の動きも読めないし警戒心の強い良型メバルは釣れっこない。
時間もかなり経ち、日差しもあるからポカポカ陽気になってきた。相変わらず風はなく潮流も止まり始めた。満潮が近い。
釣り場近くのひなびた(←失礼(^^;))漁村。
朝の釣り場近くのひなびた(←失礼(^^;))フェリー乗り場。
見事に凪いだ海。ここまで穏やかだと〜・・。 
今回も七つの橋の島の四番目の島だが、このまま引き下がる訳にもいかず、満潮まで粘って数匹のチビメバルを釣った。
しかしこんなはずじゃなかった。後からならなんとでも言えるが、最初からメバルに集中していたらと僕のいつものうじうじ後悔するパターンになってしまった。

突然、目の前十数メートル先で水柱が上がった。そして逃げ回るベイトの群れが見えた。
青物に間違いない。フライで届く距離ではなかった。
ほぼ潮止まりになって、立て続けに二回きた。ひとつはバラしたがもうひとつは釣り上げた。 中くらいのメバルだった。僕はこれを機に場所を変えた。
それから島を渡り三カ所の港をやったが、結局最初の港以降はコツリともしなかった。
すっかり日は高くなりやはり無風のままで、こんなに穏やかじゃあ釣れる気がしない。
昼をだいぶ回った頃、昼飯にした。レトルトの牛丼とカップうどん。これだけ食べると体も温まり僕はじわりと汗ばむのを感じた。
ここまで天気はよくなくていいんですが・・・(^o^;)