F.F.雑感
其ノ五百四十七  大潮の島の残念
風は強いには強いが釣り不可能というほどではない。
しかしキャスティングはティペット部が絡みそうだから諦めた。足元に落として自分が防波堤を移動する。防波堤に沿ってリトリーブするというこの港独自のやり方だから強風でも成立する。
ここの防波堤は海面下が波消しのためか、格子状で奥が空洞になっていて、そこにメバルが潜んでいる。それを格子状の外側をフライを通過させてメバルに見つけさせてくわえさせる、という目論見だ。
防波堤から海を覗くと潮流はなかった。風で波が立っているだけだ。でもこのままのはずがなく、待っていれば必ず激しい流れが起こる。何しろ大潮なんだし。
やりたい場所が空いていたのはラッキーだった。土曜日大潮となれば気合の入った釣り人が未明からか前夜から夜通しでやっているかもしれないと思っていた。防波堤は一段低いところは無風だが一段高いところに上がるとよろけるくらいに風が強い。そのおかげで僕のポイントが空いていたのかもしれない。
着いた時は薄暗かったが、みるみる明るくなってきた。潮流とは別にまづめも最大のチャンスのはずなので、潮流を待つのはもったいない。僕は動きのない海にフライをキャストした。
YOASOBI THE BOOK 2 を聴きながら、飽きるくらいに通っている島へ(^^;)
辛うじてドキッとさせる引きを一瞬見せたメバル様(^^;)
大潮のこの日、僕はまた七つの橋の島へやってきた。
干潮が夜中の3時、満潮が9時半くらいだから、夜明け頃には現場に居ないといい時間帯がすぐ過ぎてしまう。そうすれば結果的に朝まづめにも間に合う事になる。
朝は4度まで下がったが、なんとか起き出し出発して、ギリギリ朝まづめには間に合った。
風が強いのは予報でわかっていたが、足元落としの釣り方なので朝まづめと満ち上がりの潮流も相まって、いい釣りは保証されていると思っていた。
もぐもぐタイムはこのラーメン発祥の地・・・の隣の島で(^^;)
数人の釣り人が次々やってきた。みなさん、残念なお知らせです。なんでだかわからないけど、大潮なのに潮流が起こりません。
自然相手だからこんなこともあるのか? それとも地球の環境がもたらす影響か? はたまた南海トラフの何かがなんとかなって、とか?
満潮になり、僕はこの港を諦めることにした。
まだ昼には早いが、潮止まりだし昼飯にしよう。それに何よりも早起きのせいで、猛烈に眠たくなってきた。
ゴミかと思った(←失礼(^^;))チビアコウさん。
ようやく冬の様相の島。条件はそろいつつあるはずだが。
メバルさんの砂浜ビーチショット。 
数投目でいい引きがあったが切れてしまった。(切れた?)
また不用意なことを。僕は考えないようにしたかったが、今のがこの日一番のチャンスだったんじゃないだろうな。
あたりはすっかり明るくなった。もうすぐ島の山から日が出てくる時間だ。潮流は相変わらずほとんどなく、キャストしてフライラインにかかる荷重で(ああ、こっちに流れてる)とようやくわかる程度だった。
向きが頻繁に変わるこの防波堤の潮流が全く影を潜めていた。
昼飯の場所は風が吹かず、すっかり本気で眠ってしまった。
目が覚めてだいぶ体も軽くなったので、最初の港の釣れなかったダメージは残るが、もうひと釣り。
昼飯場所の近くの防波堤で少しやってみると、すぐにチビメバルが釣れた。早くに見切りをつけて場所移動していればいいんだろうがこの日の狙いのビジョンがある。そう簡単に移動ができないのも釣り人の心理なんだよな〜。
ズシっとロッドに重さが乗った。いつものことだが急だ。最初の港の残念はとっくに頭から消え、僕はひたすらラインを手繰った。
20分くらい寝たかも。人の気配で起きたが、誰も・・・(^o^;)