F.F.雑感
其ノ五百五十三  思い立って、ニンフを
感染急拡大が止まらないが、朝まずめの港なら寒いし人との接触もほぼ0にできるだろうと、前の夜に準備していた。
ところがアラームで起きてニュースを見ると、前日の海底火山の噴火で津波警報や注意報が出ているではないか。
瀬戸内海には注意報は出ていないが、こういう時に釣りというのもはばかれるので、家に居ることにした。
前日ちょっと寄った釣具屋で、常連Hさんに面白そうなアニメ作品を教えてもらったので、それを観たりしよう。
MPバリアントを巻いたら、水面下の好反応パターンにスパークルピューパがあるのを思い出した。早速巻くが、なんとも下手くそでうまいこといかない。まてまて、ふくらみのあるボディといえばマシュマロがあるではないか。マシュマロは最初はマシュマロピューパという水面下のフライだったはず。それにビーズヘッドをつけてウェイトも巻き込んで、沈みのいい水面下のパターンにしてみた。MPバリアントもだが、なんだか海で沈めても釣れそうだ。
ぱたぱたと7、8本巻いて、これはもうすっかり解禁最初の釣行は、ライズでもしていない限りニンフを使う気になってきた。
ただ海で沈めるのに慣れているとはいえ、あちらは引っ張り系だ。対してニンフはインジケーターは使うがナチュラルに流す訳だから海の慣れとはちょっと違う。ビーズヘッドを使う点が共通してはいるが、メバルを釣るノリでヤマメを釣れると思い込んだら痛め目に合いそうだ。でも、巻くからにはインジケーターがズボッと水中に引き込まれる光景を妄想してしまう。
廃盤のニンフタブでオーソドックスなやつを(^^;)。
ビーズヘッドマシュマロ。これならどうだ?
過去にも経験したことだが、ニンフを使って釣りをしたらニンフで釣り上げないとスッキリしない。
解禁最初の釣りならなんとかヤマメの顔を見たいからあまりこだわる気はないが、途中で諦めてドライで釣ったとしても、嬉しいことは嬉しいが、少し不完全燃焼だ。
ニンフで釣ろうとしたらニンフで釣れた方が正しく喜べる。
そんなことを考えながら、そろそろアニメを観ようか。そういやフライのアニメ、スローループも配信が始まっているんだったと、僕は思い出した。
ビーズヘッドMPバリアント。僕同様ヤマメの琴線にも触れるか?
古いフライの本をいくつか引っ張り出した。佐藤成史さんのニンフの本にあったビーズヘッドMPバリアントというのがピンと来るものがあったので巻いてみた。
メバルもほとんどがビーズヘッドで釣っているし、僕的には抵抗も違和感もない(メバルにもないだろうが、ヤマメにはあるかもしれない)。
フラッシャブーのボディに黒いヘアのソラックス、CDCのウィング、そしてビーズ。素材や色のメリハリがはっきりしてなんだか釣れそうだ。
使うツールはドライフライより水面下の方が多い気がする。
何気なくSNSを見ていると、三月の川の解禁を意識したフライを巻いている投稿が目につく。
確かに島根県の川の解禁まであとひと月半だ。越境できない事態になりさえしなければ、準備を始めるのに早すぎるタイミングではない。
ぼんやり解禁当初の釣りをイメージしてみると、ドライフライはきびしいかな〜、と思ったりする。
じゃあニンフか? と考えると、そういえばメバルは沈めて釣っているから、馴染んだやり方と言えるかも。