F.F.雑感
其ノ五百五十七  CDC そして、ホローボディ
地震があった日の釣り以降、渓流解禁に備えて山に登ったり、HOT WAXでフライを巻いたりと過ごしていた。
今週はそろそろメバルも産卵後の離岸から戻っていそうだが、土曜日は潮位差のない中潮。しかも午前中には北京五輪のカーリングで日本の予選がある(結果、最後で大逆転の感動的な試合だった。観て大正解だった)。
日曜日は日中は弱い雨が続く予報なので、メバルはお預け。土日たっぷりタイイングの時間ができた。
ここ数週間で色々巻いてみたが、やっぱり今年もCDCの消費量は多くなりそうだ。去年、シーズンのほとんどをCDCパターンで通してみたが、そこまで徹底しなくても、ほかのパターンも使いつつ、やっぱりCDCには手が伸びるだろう。
スリットステージとツイスターを使ってバインドするのを覚えたことも大きい。タイイングが進めばフライボックスにも多くはいるわけだから、それでなおかつ釣れるのであれば、使う頻度も増えてくる。

フライボックスを整理しようとゴソゴソしていたら、昔巻いたフライの中にエクステンドボディのフライが目に止まった。なんか良い感じのボディ材で巻いている。昔はこういうのを器用に巻いていたんだな〜。しかし、このボディ材はなんだろう? 何でできているのか、質感がすごくいい。なかなか思い出せないでいたが、ようやくそれが HOT WAXと同じくShimazakiのホローボディツールというので作ったのだと思い出した。
引き出しを大捜索してようやくツールを見つけ出し、ボディを作ってみた。ビニールを型に挟んで焼いてスリーブという細い袋上のものを作り、本体の型になるパーツを差し込みマルチグルーを塗ってファーで産毛をタッチダビングし、型パーツを抜く。完成したスリーブをフックに取り付けようとつまんだら、薄くてすぐ潰れてしまった。ホローというからには中空でないと。
以前、フォト紀行と記事で参加したCDC特集。フライを見ず、ついつい読み耽る(^^;)
ホローボディの HOT WAX コーティング。虫っぽさはあるな。
実際、前回とは別の山に登るかな〜とも思っていたが、カーリングが土曜日午前中なので、午後から登り始めるのは躊躇われるので。(っと、なんだか弁解がましい)
このところニンフ、HOT WAX ときたので、やっぱり去年ずっと使い続けたCDCを巻こう。
HOT WAX を使いならが思ったが、CDCと組み合わせれば、吸水しないボディと浮力のウィングのいいとこ取りフライになるはず。
でも正直 HOT WAX が良いかどうかは実戦投入してみないとわからないところではある。
半沈みの姿勢が期待できるかな〜。
ネットで検索すると作り方が出てきた。それを見るとスリーブには両面テープを巻き付けて貼るとある。
そうだった。マルチグルーじゃないわ。

ホローボディのフライ、なんとか形になった。するとこのひょろっと突き出たボディを HOT WAX でコーティングしたらどうか? とひらめいた。
HOT WAX を滴下するのはだいぶ慣れたので、ホローボディを塗るのはうまくできた。
CDC プラス HOT WAX 。ボディはダビング材より本物っぽい?
前回、フローティングニンフのウィングケースをHOT WAX で作った。この度はCDCをループ状にしてウィングケースを表現してみた。
これに似たフライが以前のフライの雑誌のCDC特集号に載っていた。これが形を変えて、クリップルダンのCDC版も面白いかもしれない。
巻いて思い出したが、ずいぶん以前にこういうフライを巻いたことがあった。常にフライボックスにストックする、「一軍」には昇格できなかったのだろうか。
なかなかボリューミーなボディになった。これが水面に張り付いていたら、ヤマメへのアピールが強まる・・・といいのだけど。
CDCとホローボディを合わせて、さらに HOT WAX も使って、タイイングの活性は自分でもびっくりするくらい上がってきた。

渓流解禁まであと二週間ちょっとになった。ここ数年で見られないほど短期間でフライを巻いたから、ちょっと数えてみよう。
いや、数えたら案外大した数じゃない気もするので、やっぱりやめておくことにした。
新しいツールだろうが廃盤ツールだろうが、それよりも片付けを(^^;)