其ノ二百六十八  ベストになにをつけるか?
懐かしいピンバッジを引っ張り出してみました。
ベストにあれこれ付けていたらラインやティペットが引っ掛かるから、という理由ではない。
それなら引っ掛かるものはバッジよりほかにもっとたくさん付けている。
一番の理由は外れてなくしてしまったからかなあ。
気に入ってたバッジをなくしたら、ほかのを付けててまたなくすのが嫌だから、結果付けなくなる。
ふとまったく不意に思い立ち、引き出しをごそごそし始めた。たしかあったはずのピンバッジを探しだしたのだ。
目当てのものは見つからず、ほかのピンバッジが続々出てきた。
ああ、コレ、持ってたなあと、なつかしく思い出したりして。
以前は釣りに行く時、ベストにピンバッジを付けていったりしていたが、いつのまに付けなくなったんだろう。
フライの雑誌の缶バッジもたまりました。
釣り仲間と釣りに行くのなら、バッジを付ける事は自分のこだわりを他へアピールすることになる。釣り場以外でベストを着続けることはあまりないから、本当に釣り場で接する人に対してのみのアピールだ。
ひとりで行く場合は趣が変わって自己満足・自分の世界の演出のひとつになるだろう。それはそれで悪くない。
できれば上品にセンス良く演出したいものだ。それになんでもかんでも付ける訳ではない。
自分の思い入れのある、厳選したものだけを付けるのが正しいベストのドレスアップになる気がする。
そういう選りすぐりのものならば、ベストに付けたってそんなちゃらちゃらした感じにはならないと思うし。

ずいぶん前に釣友のYが作ってくれたバッジが見つかった。久しぶりにそれを見て、なくすことを怖がらずまたベストに付けてみたくなった。
新たに入手した猿乃會のピンズ。どこにつけようかなあ。
こんなバッジを付けるのもこの釣りならではの感度なのかな。ほかの釣法ではそういうところに目が向くことがあまりなさそうだ。
釣りそのものだけでなく、それを取り巻く周辺も楽しみたい。
釣行前夜も帰ってからもオフシーズンも。
来年のシーズンはベストにどのバッジを付けようか。
そんなことを考える、新しい楽しみがまたひとつ増えた。