其ノ三百四十九  あわてふためくタイイング
いつの間にかサイズがそろっていたTMC 226BL。
むっ! ちょっと気を抜いていたら(←先週もコレ言った)だいぶ長い事タイイングしていない。
フライフィッシングに使うフライは前の晩に巻くという決まりがある(な、ないか〜(^O^;))
ちょっと釣行から間が空いたからタイイングも必要に迫られていなかった。
ようやく釣行の予定が決まったので、重〜い腰をあげた。
これまた久々に釣り具屋行くと、以前から気になっていたフックが入荷していた。
バイスに挟んだ佇まいもGood! あ、バイスに埃が・・。
TMC206BLの太軸版。控えめなアップアイとゆるくカーブしたシャンクが好みのプロポーションのフックだ。
例によって釣りが目前に控えているのなら巻くけども、そうでなければなにか新しい刺激がないとなかなかフライを巻こうという気にならない。新しいフックを入手するということは、新たな刺激の最たるものだ。
それにしたっていったいいつぶりのタイイングだろう? だいたいマッチザハッチのシーズンからテレストリアルに移行する間でこんなぽっかり穴があいたような時期が毎年くる。
梅雨が明けてすっかり夏の渓。おいてけぼりの僕は有効なフライのパターンが変わっているのに気が付かない。
あ、コレじゃない、とようやく気付いてのあわてふためいたタイイングが始まるのがこの時期だ。
例年、梅雨入りからちょっと釣行ペースが落ちる。
雨で行けないというのもあるが、解禁からハイペースで釣りに行っていると、この時期が中だるみというかちょうどいい休養のタイミングになるのだろう。

で、休養を取ったら再始動とあいなる。
当然弾不足だからタイイングから始めることになる。前回まで巻いていたメイフライパターンとは違う、テレストリアルのフライを。
別に春先からタイイングは主に釣行前夜だったんだから、あまり変わっていないと言えばそうだ。ただ違うのは起床時間だ。春先は7時起きでも問題ない。ハッチの時間に間に合いさえすればいいのだ。
しかし今は夏。早ければ必ずいいとも言い切れないが、あんまり遅くに出るのには夏の気温は厳し過ぎる。
まずは早く起きて早く出発して早く釣り始める。そのあとは状況の様子を見て臨機応変に。
早く起きるためには早く寝る。するとおのずと前夜のタイイングタイムが削られる。十分な睡眠時間は夏の釣りには必須項目だがなかなか思うようにはいかないのが現状だ。
日ごろからタイイングして巻きためられる性格ではないので、せいぜい前夜の時間を捻出するための工夫はできる。
ただそれも釣りへの熱意の成せる技。ああ、こういうところからも釣りは始まっているんだなあ。