其ノ四百十七  雨降り週末は夢想家になる
こういうこともあるんだ、という感じだが、ついに三週連続の雨の週末となった。
今回の雨も台風の影響だが、かといって前回みたいに金曜日の夜に行くか? という気にはならなかった。
週の半ばは秋晴れの気持ちいい天気が続いていたのに。でもこういうこともあるんだ、と気持ちを切り替えるしかない。
雨の休日に何をしようかと考えたが、考えるだけで時間が過ぎてしまう。
フライライン巻き変え。シンキングの100ftは初。
もうすぐ11月。例年ならメバルを釣りに行く回数が徐々に増えてくる月だ。だけど今年はすでに毎月釣っているからその感覚はあまりない。それでも毎年メバルで気分が盛り上がる季節が来たということには違いない。たまたま万全で釣りに行くことは出来てないが、その分は次回の楽しみにとっておくことにする。
少し前に買ったラインをリールに巻き変えることにした。タイプ3なので、ソフトに中層を沈めてリトリーブ、そんなイメージで想像してみる。水面を強く叩かないし、そこそこには沈下する。これは使えるシンクレートかもしれない。
タイイングの方はというと、FBの友達から教えてもらったマテリアルが好調。
ファイバーをフックに巻きとめるだけだったり、ビーズやチェーンボールアイを追加したりのシンプルなパターンがここのところ外れがない。

しかしそうすると今度はナチュラル素材の材料を使いたくなる。このあたりはフライフィッシングをする人のあまのじゃくさというか、無い物ねだり的なところが色濃く出てきている(フライマンみんながそうかはわからないが(^^;))

海フライの初期を経た数年後からヘロンを使ったパターンを使い始めた。このパターンでもメバルはしっかり釣れた。
今回はこのヘロンにハックルティップを加えてアレンジしてみた。
そして想像してみる。水中で揺らめくヘロンとハックルティップ。岩陰からメバルが突進し、バクッとくわえる。
イメージだけはしっかりとできている。
時間さえあれば巻く、という訳でもないんだな。
次回釣行、ライン、フライ。次々と想像は膨らむ。期待ばかりが先行すると、実釣でつまずいた時のダメージが大きくなるが、大丈夫か、自分?
でもきっと釣りは行く前の準備やその時の夢想で、楽しみの半分は消化している。
想像だけじゃあんまりなので残り半分は実際に行ってからのがんばり次第となる。
夢想が過ぎてあまりハードルを上げないように。でも大物メバルが掛かる手応えを、やっぱり想像してしまうなあ。
期待の新パターン。果たして?