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2017 釣乃記
第十三話 夏ヤマメを諦めて
まるで真夏の白昼夢か? いやまだ朝は早い時間帯だから白昼ではなかった。
プールで始まったライズは言葉を失うほどだ。夏にこれほどライズするなんて見たことも聞いたこともなかった。 しかし釣れなかった。ありとあらゆる手段をこうじて#22のミッジまで引っ張り出したのに一度の反応もしない。 虫も飛んでないし少しおかしいなと思い始めた時、上流から鮎師が下りてきたのを見て、これは鮎のライズか? とようやく気付いた。
支流をよたつきながら遡行した。目をつけていたポイントはプールだから特に濁りが停滞している。
キャスト中に不意に魚が飛び出した。フライに出たのではない。 呆気にとられて僕はその魚を見送った。渓魚は濁ると意味不明な行動をするのだろうか? 朝から曇りがちだったが、ついに直射日光が降り注ぎ始めた。 ぐいっと気温が上がった気がする。水面にもがんがんに日が当たり始めたので、これはちょっと釣れる気がしない。
ビブラムソール変えたけど、アルミクリーツ打たないとこんなに滑ったっけ?
夏の背っぱりヤマメ、いやアマゴ。しっかり生き抜いて。
それにしても今年の暑さは尋常ではない。去年はどうだったんだろう? 一週間前にボウズだったことがあるし、夏のヤマメのむつかしさが今年はネットでもやけに取りざたされている。それが余計に僕の心理に影響し、悪循環から抜け出せないと勝手に思っている。ただ、準本流で失敗は続いているが、一応狙いの場所で魚はフライに出てはいる。それは釣れる可能性を示唆しているようにも思えるのだが。なにより読みが当たっているのは間違いない。あとはやり方だけなのだ(それが問題)。
梅雨が梅雨らしくなかったが、明けてからの釣果は間違いなくソルトが上だ。そうなった事自体は喜ばしい。しかし川の釣りもソルトに負けっぱなしに甘んじている訳にはいかない。どちらもやるのは僕なのだが、最近はなんだか自分の中に二つの対抗勢力が存在しているという、奇妙な状況になっている。
久々の正統派釣行ランチ(^^;)
鮎ライズの前には先週しくじったポイントでまたしくじっていた。
先週は結局ボウズで(暑い時のボウズはダブルで堪える)、その翌日は島でメバルが釣れたから、まだなんとか気持ちの落ちづかせどころが見つかった。 この日、一週間前のこともあるし川へ向かうのはどうしようかと直前までうだうだ悩んでいた。 はっきりと気持ちが固まらないままに高速に乗ったかたちだ。 きっとまた暑くなる。去年までよりも暑さの度合いが違うのか、それとも僕の体力が落ちたのか?
里ニャンコ先生っ! りんとしたそのお顔、痺れます(^o^;)
タイイングが進んでないからスカスカのボックス。
夏のきびしい釣りで、ゴギでなくヤマメを釣るなら、一匹釣ったら十分で、そのあとは帰ってもいい。
あ、でもこういうの以前にも思った事がある。ソルトがそれだ。 一匹釣ったら帰ってもいい。海で釣れない時はそんなふうに考えていた。それを今は川で思うようになっただなんてね。 ソルトでメバルを釣るのには、今までにかなりシステムを考えて変えてきている。それに比べて川の釣りは釣法を改善しようという気持ちが希薄だ。 釣れない理由はそういうところにもあるのかも知れない。
準本流のポイントも失敗し、ライズは鮎だしで、リズムに乗りきれないまま支流へ入った。
準本流もだったが、次に入った大きめの支流も水は多めだった。週の半ばに何度かゲリラ豪雨があったようだ。 朝会った鮎師の話しだと、このあたりの川は山がしっかりしているから一度増えた水はすぐに減水しないそうだ。やっぱり山は自然のダムと言うだけあって大事だな。 支流には少し濁りが入っていた。これはもたもたしてたらチャンスを逸してしまう。 ![]() ![]() ![]() ![]()
更に上流へ歩いた。ゆったりした流れが増水で深くなっている。
そこへキャスト、ふっとフライが消えた。合わすと掛かっている。 掛かっている? 僕は急に慌てた。なにしろ四週間ヤマメを見ていない。必死にラインを手繰った。ヤマメはこちらに向かって流れてきている。糸がたるむ。 もう夏はヤマメは諦めて、ゴギ釣って帰ろうかと思っていた。そう思うと幾分気が楽になった。 でもそれじゃあゴギに悪いから、そのうちゴギはゴギで狙いに来よう。僕はそう思いながらヤマメを流れに放した。
木陰の特等駐車スペース。夏の釣りは車を停める場所も大事(^^;)
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