其ノ三百五十四  次なるソルトフライを
ようやく禁漁後のタイイングにも本腰が入って。
禁漁後に島の釣行を三回。ま、ほぼ釣れていないと言っていい。
そしてひと月が経過し、もういい加減メバルくらいなんとかなるんじゃないか? と思ってきた。
そもそも今までの禁漁期間だと、11月以降くらいならメバルもなんとか釣れていたのに、9月からだとやっぱり無理だったのか。
ほかの釣法の仲間の話だとそうでもなさげだが、フライのこだわるんなら時期を待つしかないのか。
そんな時、釣り具屋である話を聞いた。
過去巻いたソルトフライの中で一番大きいアイのフックで。
今はやりのアジングやメバリングでは糸はかなり細いものを使っていて、フライのティペットにすると10Xとか(!?)らしい。
僕はそれを聞いて唖然とした。僕がフライを結んでいる糸は 3X 相当だ。
それが釣果を左右する決定打となっているかどうかはまだわからない。11月以降の好調だった経験だってある。
ただ、同じ対象魚に対してのそういう釣法の存在は知っておいて損はないだろう。
フライもカブラのヘッドを使ったり、大きなアイのものにしたり、そしてオフセットフックで巻いてみたりと、フックをいろいろ変えてみた。
それぞれの糸との結束方法も違えてみる。この組み合わせ如何であと少しで食いつくのに、という場面での正否がわかれるかもしれない。
一匹を釣るためにこれほど考えることは、渓流の釣りではしない。
なにが僕にそうさせるのか? ソルトがまだよくわからないから、なのかもしれない。
で、僕はどうするか? まずはフライのサイズダウンを考えた。過去のソルトのフライの中で一番小さなサイズ、#14相当のフックで巻いてみた。パターンはヘロンを使った今までの実績のあるものを踏襲しているから、大ぶりなドレッシングになり、#14よりも大きく見える。しかし水中ではヘロンのファイバーはすぼまるから小さめサイズとして使えるはず。
次に新しく入手したフックで。これはアイの大きさが過去最大。ルアーの交換用フックだが、snaphookと合わせてどんな効果が出るか? だ。
時期が良くなるのを待つだけでなく、釣れるフライややり方をなんとか開拓したい。
オフセットフックにもヘロンを使って。なかなか気に入ってます。