2017 釣乃記
第弐話  夕暮れの感覚の解答
車の外気温計を見ると0度っ! 去年の初回釣行は昼間に20度に達したと記憶している。これは完全に冬に逆戻りか?
周囲の山の雪も先週より増えている。週半ばに降ったようだ。週末のこの日、解禁後初回よりも冬に近づいた渓。

解禁後初回は10時に川のエリアに到着、そのまま昼食をとり11時に釣り開始だった。
もうちょっと早くてもいいかと思っていたが、今回は逆に待たなければならなくなりそうだ。
夕暮れ間近、足元注意〜(^O^;)
昼食は前回より早め、おかげで寒くて仕方なかった。
僕はたまらず片づけてクルマに乗り込んでちょっとだけ寝てしまった。
目が覚めて多少気温は上がっていたがまだ寒い。しかしこれ以上待っていても時間が過ぎるだけだ。
僕は川へ向かった。到着してから2時間近く経っていた。

最初の流れでドライには期待せずニンフを結んだ。ビーズヘッドをキャストするとマーカーに反応があった。合わせても掛からない。次へキャスト、また反応、掛からず。
今回も早めの昼食、その後車中で昼寝タイム・・・。
陽が傾いてきた。これも前回に引き続きこの季節にしては遅い時間までやることになりそうだ。
なによりも釣り始めてからすぐにニンフで釣ってからあとはヤマメの反応は一切ないままだ。
前回よりサイズアップしているのにもう時間が経ちすぎて喜びの残像も残っていない。人は欲のかたまりだなあ。
別の区間に入ろうと道路を歩いていると、まさかのW氏の車が今週もやってきた。
ほぼ先週と同じやりとりを交わしW氏を見送って僕は川に下りた。
初回よりはサイズアップ。しかしお痩せになってますね〜。
これから帰宅の重い足取り。島から帰るより倍はかかるな〜(^^;
またマーカーがググッと沈み込んだ。ロッドをあおると今度は掛かった。流れにのって下流へ下る前にネットですくうと、痩せたヤマメだった。それでも一応前回よりはいいサイズで安堵の溜息。頭と尾ひれがやたらでかく見えた。ハッチが始まればきっとばんばん食べまくるんだろう。
そのあともニンフへの好反応が続いたが、キャッチはひとつ追加したのみ。僕は次のポイントへ移動することにした。
次はドライフライでライズを狙う。前回の緩い反転流プール。初の一匹を手にし、良型を逃した場所だ。ただまだ気温は上がってこず、虫の飛翔もない。前回よりもライズの期待はもてない状況ではあるが。
コゴミとタケノコ入り金ちゃんラーメン。寒さに耐えるランチ。
一週間の間に巻いてきたCDCクリップルダンをキャスト。
カワムツが二匹釣れた。ヤマメはまだ水面での捕食の段階にはきていないようだ。
また場所を変えてドライとニンフを取っ換え引っ換え。

途中、去年釣り場で何度も会ったYgさんと会った。同じ流域を釣っていたらしい。
お互い苦戦していると確認し合っただけで、でもそんな確認しないでいいようになりたいものだ。
西日に照らされた流れ。この時間帯になぜか活性の気配を感じる。
気が付くと足元の石にはシマトビケラがわらわらと蠢いていた。

フラットな流れで視界に写ったものは確かにライズだった。この感覚、なんだったんだろう?
僕は疑問の解答に行き着く間もなくキャストした。チュッと見るからに小さいとわかる魚のライズ。僕はロッドをあおりながら、この時間帯の感覚がメバルのそれだと気が付いた。
ろくに虫も飛んでないのにドライフライに出てくれて、どうもです(^^;)
BHニンフ、当たるとかなりの反応。