其ノ三百九十一  これで釣りたい、というフライを
ダートアクションのウェイト付きフライを巻いて以来、ずいぶん久々にフライを巻こうという気になってきた。
暫定のタイイングデスクを用意したからにほかならないのだが、なかなか海に行く時間はとれないでいる。
とりあえず、ヘロンを使ったパターンを。これがすごく釣れるという訳じゃないが、これで釣りたいというのが気持ちにあるからだ。
久々のソルトウォーターヘロン。次行く日をイメージして。
ひと頃マジックヘッドというマテリアルに凝った事がある。
その時に巻いていたイカのパターンを引っ張り出してみた。
足はヘロン、ボディはファイバーでマシュマロ状に、そして三角状のヘッド。
このヘッドがダートアクションも生み出してくれるなら言う事ないが、形状からして全方位に均等に水流を振り分けるだけの効果しかなさそうだ。
これはまだ改良の余地はある。
マシュマロリトルスクィッド。投射性重視のパターン。
フライのパターンの釣果への影響度の強さが渓流の釣り以上だというのは以前からの認識だが、それ故釣りに行った時にフライボックスの中身が弱いと釣りが不利な気がしてならない。
ソルトの釣りはフライとラインとキャスティングの重要度がかなり感じられる。なんとか時間を作ってタイイングを進めないと次の釣行が成立しない。気が向いた時には躊躇せずに巻かなきゃあ。
ドライフライとは違う水中のフライ、しかも釣れるフライを巻くのには、水中の動きやきらめきによる魚へのアピール度をいかにイメージできるかにかかっている。
釣り具屋で良さそうなラビットゾンカーを見つけたので買ってみた。
ソルトウォーターゾンカーは魚を誘う能力は秀でているが、サイズが大振りになるからあまり出番がなかった。
それをオフセットフックで巻いてみたらずいぶんと印象が違った。
ヘロンと同様にこれで釣りたいと思わせるフライに仕上がった。これでかなりフライボックスの中身も充実してきたな。
オフセットソルトウォーターゾンカー。コレも期待できそう。