其ノ三百八十九  二度の雨の週末に
去年の今ごろならかなりソルトのフライで島へ通っていた時期なのに、今年はなかなか行く事ができずにいる。
ようやく行けそうか? という週末が雨となった。
まあ釣りの方はもう少ししたらしっかりと取り返すとして、雨の週末をどう過ごそうか?

ふと竹原へ行ってみようと思い立った。瀬戸内の塩の生産で栄えた町。古い通りが保存地区として残されている。
雨に濡れる町並みもオツなものですな(^^:)
竹原に着き久しぶりにたにざきさんの蕎麦を食べる。ここのはかなり好きな蕎麦なので、これを食べるために来た、というのでもいいくらいだ。

雨降りなので通りはひっそりとしていた。濡れた路面に通りの様子が映し出されてなかなか風情がある。
少し寒いくらいだが、こんな雰囲気は狙って巡り合えるものではないからゆっくりと散策することにした。
久しぶりの「たにざき」の蕎麦。
シーズン中でもオフになってからでも、雨の週末は何度かある。特になにもせずになんとなく時間が過ぎてしまうパターンがほとんどだが、そればっかりだと面白くない。思いきって重い腰を上げて出掛けると晴れの日には見ることのできない景色に出会えたりする。
釣りの時だって雨だから行くのをやめるんじゃなくて思いきって出掛けてみたらすごいことになる、なんてことも十分あり得る話だ。今回の竹原も雨の町並みや久しぶりの蕎麦、そしてそれらが妙に印象に残っているのも雨の効果なのかも、とそんなふうに思えた。
そんな感じで雨の休みに出掛ける派を推そうと思っていたら、次の週末も雨になった。
今回はどうしようかと思ったが結局家でごろごろを決め込む事にした。
雨で出掛ける派も一回で方向転換。まあ二週連続だとそういうことになるか。
とは言えフライの雑誌の最新号も来たし引っ越し後の荷物の整理もまだ残っているから、実際のところごろごろばかりもしていられないのだが。
いいタイミングで最新号到着。ゆっくりと読みましょうかね。
週末連続雨のあとの方は十二月にかかった。今年ももうあとひと月か。
あれこれいろいろとあったが、悪くない一年だった。残りひと月でやり残したことを片づけて締め括れれば言うことなし。

外は少し雨足が弱まったようだがしとしとと降り続いている。
二週連続の雨の週末がそんなことをつらつらと考えていきながらゆっくりと過ぎていった。
そして十二月。もうすぐ今年も終わり、解禁が近づく。