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其ノ三百九十七 晴れの日の島と鳥 |
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「明日は島でマラソン大会ですよね? 雨の予報だからあいにくですね」
「そりゃ広島の予報じゃろ? ここは四国の予報の方がよう当たる」
・・・なるほど、僕は通りかかった島のご老人と言葉を交わしてから防波堤へ向かった。
今年三度目の島釣行、七つの橋の島の良すぎる天候に一抹の不安を抱えざるを得なかった。 |
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CX-3くん、こりゃ天気良すぎだわ(^^;) |
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昼が満潮なのは年末年始の釣りと同じだ。先に島ランチを済ませ、島ニャンコ先生たちにもあいさつしての釣り開始だった。
この日は大潮なのにそんな雰囲気もなく海は波穏やかで、不安はあるよな、やっぱり。
僕はそこへダートアクションのフライを投じた。食いつかないまでも追ってくる魚影は見れるはずだが、そんなものは全くいなかった。
僕は早々と最初の港に見切りをつけて移動した。 |
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ダブル島ニャンコ先生、暖かな午後にまったりとしています。 |
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次の港、初釣りでは毎年釣っていたのに今年は釣れなかった場所。
下げ潮の時間帯なのにひとりの釣り人もいなかった。大潮なのに釣りに来ないということは、この日はむつかしいことをみんなわかってて来なかったのだろうか?
潮よりも好天無風の方が釣りには不利になるのか。
結局初釣りと同じルートになるが三番目の島へ移動することにした。 |
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煮込みうどんと焼きおにぎり。冷凍おにぎりは島ランチにはむつかしい(^^;) |
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初釣りでメバルを釣ったのは日没後だった。それまでにはまだ2時間くらいはある。
ただ待ってるのもなんだし、やる事と言えばロッドを振るしかない。この島は多少潮流はあるし魚影も見えていた。
キャストしリトリーブすると何匹か反応してきた。しかし食いつくまでにはいかない。
背後で鳥のさえずりが聞こえた。振り向くと小型の鳥が二羽、防波堤コンクリの上にとまっていた。 |
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なにしろ人がいない。きっと日が暮れたらやってくるんだろうけど。 |
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ヒヨドリか? かなり僕の近くまで接近。 |
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こちらがしきりに鳴いて猛烈アピールしていた方か? |
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雄が雌に求愛しているのか、しきりに鳴いている。二羽の邪魔をしないよう離れてキャスト。二羽は徐々に距離を詰めているようだ。
すぐ背後で鳥のさえずりを聞きながらの釣りもオツなもんだ、なんてのん気に考えていたら小さな影がフライを引ったくった。
掛かったメバルを寄せていると、二羽のうちの一羽が飛び去った。
フラれたのかなあ(^^;) |
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島の生き物と少しだけ関わりに、また来ます(^^;) |
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