其ノ三百八十六  初秋のキャスティング練習会
マエカワクラフト主催のキャスティング練習会が市内の川の河川敷で行われる事になった。
ひと頃キャスティングももっと鍛練を重ねていかねばと、積極的に練習していた時期もあったのに、今じゃさっぱりやらないままになっていた。
こういうきっかけでもない限り練習しないので、僕も参加する事にした。ただ午後から所用のため昼までの参加ではあるが。
12:00開始だが僕は11:00前に行って先に始めようと思っていたら、すでにフライロッドを振る人の姿があった。
元来の怠け者、ようやくキャス練を始める(?)
見慣れたVOLVO、Tさんだった。久しぶりに会ったので近況を報告し合い、僕も早速ロッドを振った。
するとそれを待っていたかのように強風が吹き始めた。TさんがiPhoneで調べると風速7mが観測されていた。
島でも7m吹いていたら釣りはためらわれる。キャスティングの鍛練どころか、逆に狂いが生じてしまいそうだ。
場所が大きい川の河川敷だからしかたないか。
Tさんとロッドを振る。しかしこの強風が・・。
オフになってから四回島に行ったが、ソルトでのシンキングライン#6のキャスティングは快調だ。
少し短めのラインだがバスケットを使えばフライをつけていてもフルラインを出せる。
久しぶりのフローティングラインのキャスティングはソルトのようなわけにはいかない。
#4だが空気抵抗は大きいし本当にきれいなループを作らないと飛ばない。
ましてやこの風だ。僕のキャストはヨレヨレだった。
様々なバンブーロッドたち。それぞれに振り心地が違う。
11:00を過ぎ、M川氏がやってきた。開始時刻まではまだ1時間はあるが、諸々のセッティングがあるためだ。
イスやテーブルを準備し、少しの風の止み間にロッドを振っていたら、お湯が沸いたようだ。
「コーヒー飲もうや」のM川氏のひと言に、僕とTさんはすぐにロッドを置いた。

風はまだ強いがこうやってイスに座って釣り仲間とコーヒーを飲む。オフシーズンになったらなかなかないこんな機会が僕は好きだから、どちらかと言うとこの日はこれが目的だったと言ってもいい。
ひとしきり話をしていたら、一台また一台と車が河川敷に下りてきた。ほかの参加者の人たちだった。
みんな知ってる人だ。
中には今年のシーズン中に釣り場で何度も会った人もいた。久しぶりの再会に話が盛り上がった。
同じ趣味の人たちが集いいろんな話をするだけで、これほど気持ちのいい時間が過ごせるなんて、今さらだけどこの釣りをやっていてよかった。
練習会そのものはまだ始まっていないけど、仲間たちと話ができて僕はすっかり満足していた。
本腰を入れてのキャス練はまた次の機会にσ(^_^;)