其ノ三百七十七  熱帯夜のタイイング
連夜の熱帯夜、エアコンのタイマーが切れるたびに目が覚めるが、だからと言ってつけっぱなしは抵抗がある。
どうしても眠りが浅い感じが残る。この季節、睡眠不足は避けて通れないな〜。

梅雨が明けてからあまり雨は降っていない。きっと渓はカラッカラだろう。
しかし夏のフライは巻きためておかないといけない。前回の釣りでかなりの数をロストしてしまったから。
夏の定番、スパイダーのハイフロートバージョン。
アントやビートルに加えて、ここ数年スパイダーパターンに手が伸びる。
オーバーサイズのハックルをぱらりと巻いたパラシュート。ただそれだけなのにやけに反応がいい。
前々回の釣りで増水の流れで試したスパイダーはハックルを厚く巻いていた。
増水がよかったのか、厚いハックルがよかったのか、ヤマメにも好反応だった。
もちろん厚め薄め、両方巻いておくに越した事はない。
今年のマシュマロビートル。ウィングはCDCで。
続いてマシュマロパターン。なんといってもこのボリューム感から出されるアピール力がこのフライの最大の武器だ。そうなると小さく巻く必要なんて全然ない。それはスパイダーにも同じ事が言える。
もうこの季節になると小さいサイズを巻く気はほとんどなくて、#10前後のフックで遠慮なく巻く。大きいサイズを巻くのは楽で助かる。それにタイイングそのものを楽しめるのはやはり大きいサイズを巻く時だろう。
小さいサイズの出番もあるかもしれないが、そういう状況は諦める。小さいと巻くのがむつかしいし、現場での扱いもつらいものがある。もちろん投げても見失う事が多いし。
熱帯夜、いくらエアコンをつけているとは言え、見えないサイズをちまちま苦労して巻くだなんて想像しただけでゾッとする。なんだかストレスも溜まりそう。ホント、ご勘弁願いたい。

運転モードを除湿にし、#11のカーブシャンクのフックをバイスにセットした。ロスト前提でたくさん巻いていくのも最初から無くす気満々のようでくやしいが、釣れずに帰るのはもっとくやしいから。
大きいサイズでもだんだんむつかしくなってきたかもσ(^_^;)