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2016 釣乃記
第拾話 スレたヤマメの川と里
M川氏との今季二度目の釣りは、前回と同じ水系に行ってみようという事になった。
前回がほぼ二ヶ月前だったので季節の進行は予想できる。二ヶ月前は幾分早かった流れも、今ならヤマメの活性も上がって僕たちを待ってくれていると、釣り始める前はそんな都合のいい事を考えるものだ。 狙っていた最初の場所は予想以上に増水で断念した。さて、どこへ行こうか?
良型キャッチのM川氏。日差しはきつい。
支流の様子はおおむね釣りには問題ない状態だった。
水位は多すぎず少な過ぎず、木々の枝葉もまだキャスティングができなくなるほど伸びてはいない。 M川氏がしばらく釣り上がったが何度か出たヤマメを合わせられずにいた。 「かなりスレとる」とM川氏。 それでもM川氏が良型を掛けた。ヤマメを寄せながら僕のほうを見て笑顔を見せて言った。 「ライズしとった」 スレたヤマメのライズ、なんだか一番ややこしいやつだな。
これからヤマメ釣りはますますシビアになるな〜。
さて、どうするか? この近辺で可能性のある川。僕とM川氏はそれぞれに思いを巡らせた。
とりあえず昼食。食べながら相談して候補にあがったひとつの支流。僕はその川には何年も入っていなかった。 昼をまわり気温も上がり、やはり支流でないと釣りにはなるまい。本流の増水も3時間程度では目に見えて変わってはいないだろうし。 昼食を終え、僕たちはその支流へ向かう事にした。 それにしても昼を食べると一気に眠たくなる。毎回のことだが。
いったん上がって少し移動しようとM川氏と話した。
林道に上がる土手でM川氏が山野草を見つけて写真を撮り始めた。僕は見るともなしに先程までいた流れのその少し先を見た。 「?」 ライズした?? 見間違いかも知れないが僕はM川氏に告げてまた流れに戻った。 帰り道で降下するドクターヘリを見た。僕たちが釣りにくるこの里にもそこの人達の日常がある。 僕達はそれぞれライズを獲った手応えを携えこの集落を後にした。 また近いうちに来ます。
島で遠くを飛ぶドクターヘリは見たことあったが間近では初めて。
お互い何匹かずつ釣った頃、細流だった流れの雰囲気が変わってきた。川筋の空間が開けてきてロッドが振りやすい。ポイントも深みあり大場所ありと変化に富んできた。
(これはいい)僕たちはそう思い勇んでキャストした。しかし川の様子とは逆に好ポイントからはヤマメは出てこない。僕がやってもM川氏がやっても同じだった。 岸の斜面を見ると入渓場所から先でずっと離れていた林道がまた近づいてきているのに気付いた。そういうことか。この支流に入る釣り人は最初の釣りにくい狭い区間は飛ばしてこの辺りから釣り始めるのがお決まりのコースなんだな、きっと。
独特の存在感のマムシグサ。
M川氏が提案したのはこの川の支流で、僕も入った事のない川だった。
入ってすぐM川氏がヤマメを釣り、僕も手にした。交互に釣り上がるがだいたいのポイントに魚は入っている。魚影は濃い。 ただ少しロッドは振りづらい川幅で木も川にかぶさっている。前回まで開けた里川に続けて行っていたので、この細流は感覚が慣れないし7'6"のmisagoを持ち込んだ僕はほんのちょっとの長さの違いが気にかかる。 やはりmisagoは本流、準本流の仕様だ。
今年初の細流へ。
スレたヤマメに手こずる季節になりました。
キミはカゲロウ? それともガガンボ?
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