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2016 釣乃記
第八話 島から川、風のその先へ
やっぱり増水していた。
雨の影響を考えて一日遅らせたのにまだ早かったか? しかも風が強い。こればっかりは前日で懲りていた。まさか川でも風速13mはないだろうと思ったが山の陰で緩和されるのを期待するしかないな。 畑仕事のおばあさんに挨拶。 「釣りですか?」 「は、はい」 今年はこの人と言葉を交わすのは二回目だけど、まあ覚えてないか。僕は増水の流れにゆっくりと降りた。
幅の広い防波堤でないとこわくて歩けません(>_<)
午前ほどには風は吹いていなかった。多少長めのティペットでもそこまで困難ではなさそうだ。
なんだかんだ考えながら、でも気持ちは次に行くポイントを決めていた。今年二度ライズを獲り損なった場所、そしてあの魚。 前日の強風の島。実は全く釣りにならなかった訳ではない。 キャスティングはできないがラインを防波堤沿いに落として流し込むことはできた。 そしてリトリーブするとフライを追ってくる魚影が見えた。
良好なコンディションなら釣れてうれしいに決まってる。
今までの記憶でいくと最強だったのがたしか8mくらいだったはず。
あきらかに違う風速に僕は半分以上この日の釣りを諦めていた。 車に乗っていても車ごとゆさゆさと揺れた。尋常ではない風速だ。 五月の島釣行は初めてだった。夜ならいざしらず日中にフライで釣れる可能性は極めて低い。 もちろん例のニャンコ先生に会えるかもという期待もあってやってきたのだが、釣りのほうは早々に撤収せざるを得ない状況だった。
いったん車まで戻った。ちょうど漁協の車が来ていて魚券を見せてくれと言う。
記録するノートをチラッと見てみるとフライの人が思いの他多い。 それに何時から何時まで、何cmくらいのを何匹釣ったか、釣法は、などなど、えらく細かく記録している。そんなにデータ集めてどうするんだろう? ついでに別の川でいいのが釣れた、という情報ももらった。 さて、昼飯にしよ。少し休んで午後の部だけれども、どうするか?
このロッドを授けるにゃっ! って、違います。ソレ僕のσ(^_^;)
四月にこの島に来た時はメバル一匹、ニャンコ先生には会えず。ほかの猫たちも姿が見えなかった。
今回はいつもの雁木へ行くと茶色の猫さんがやってきた。このこもここのレギュラーだ。しばし一緒にいると茶猫さんはたいくつしたのか、どこかに行ってしまった。灰色ニャンコ先生はこの日も現れなかった。しかしまだ希望は捨てない。またそのうちに。 それにしても中途半端な島釣行になってしまった。こんなこともあろうかと思ってバッグに忍ばせてきたミラーレスカメラを取り出し、路地を散策しながら写真を撮り歩いた。こういうのも久しぶりだった。 さて、こうなったら明日はヤマメを釣りに行こうじゃないか。一日経てばこの前のまとまった雨の影響もおさまっているだろう。
金ちゃんラーメン、冷凍チャーハン、た、食べ過ぎですか?(^O^;)
風は川筋の向きによっては収まったり吹いたりを繰り返していた。前日の島のようにまったく釣り不可能という状況ではない。
しかし水位の高さはすぐには変わらない。よっぽどポイントとして成立している場所以外は飛ばして進むしかなかった。 ここなら出るだろう、という水は多くても緩流帯のいい感じの場所で出ない。ライズの期待できる定番プールも沈黙していた。 こうなると一気に焦りが出てくる。島、川と二日続けてボウズというのはなんとしても避けねば。
小さいけれど、やっぱりヤマメはいいな〜。
ライズポイントで風が吹きだした。待っている時は無風なのに、いざキャストしようとすると吹き荒れだす。
仕方ない、風止み待ちだ。しばらくすると止んだ・・・止まない。 なんだよ、もう。と、止んだ! もうこれを逃すとチャンスはない。僕はこのポイントへの一投のみのキャストを試みた。 少しレーンから外れた、と、バシュッとフライのある水面が弾け、それはまるで強風でもフライを追ってくれたメバルの代わりに出てくれたような気がした。
さて! 次の釣り場へ行きますよっ!
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