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2016 釣乃記
第七話 四十分の川の妥協
入り口に電話番号の書いてある紙が貼ってあった。電話すると10分で戻ってきてくれるとのこと。車の中で待っていると五分も経たないうちに漁協の方は戻ってこられた。
直接漁協で遊漁券を買うのは初めてだった。それとなくここ数日の釣果の様子を聞くと、 「ここをやってごらんなさい。あまり人が入っとらんけ」と、詳しく川と車を停めたり入渓する場所を教えてもらった。いつも通過するだけの川だった。ここからすぐ近くだ。
リリースするとしてもやはりここは手を合わせて(-人-)
ようやく脱渓場所が見えてきた。その先には小さなダムがある。多少水が多く歩くのがきついと感じたのは、このダムの放水路からの水量が多くなっているからだったようだ。
そのダムの手前、いい感じのプールがある。ここがこの日最後にして最良のポイントだな。 しかし僕はキャストする前に気付いていた。ダム放水路からけっこうな風が吹いている。アゲインストだ。 今の立ち位置からだとフィネスシステムはきっと風で押し戻されてしまう。
朱点鮮やかなアマゴ。misagoによく似合う。
大場所が続いてそれぞれに良い型がついていた。僕はことごとく空振りやバラしをしてしまった。
大岩があちこちにあるが故、ポイントへは比較的近づいてキャストした。 近距離でのフィネスシステムはどうも分が悪い。出はいいのだがフッキングや取り込みでしくじってしまう。 前回のような準本流の規模なら威力を発揮するのだが、ここは少しティペットを詰めるか? しかしそれも口惜しい気がするし。
岩を乗り越え瀬を渡り、それでもなんとか数匹のアマゴを釣った。どれも同じ18cm前後のサイズなのは、これがここらに入れた魚だということか?
ふと振り返ると入渓地点からあまり進んでいない。時間はだいぶ経ったような気がするが。 脱渓はかなり進まないとできない。それでも二時間くらいのものだろうと思っていたが、想像以上にペースが上がらない。 小さなポイントはどんどん飛ばしていかなければ。
釣りの時だって応援してるモンっ!
この漁協の管轄はわりと家から近い。高速は使うがインターチェンジを降りてすぐだ。家からだと四十分くらいしかかかっていないだろう。これでもう少しサイズのいいアマゴが釣れたら言うことない。所要時間は短く満足度は高く。
そう思ったらやっぱりティペットは長いままにしておこうと決めた。どうせならこのフィネスシステムをもっと自分の中で熟成させたいし、この日の満足度では妥協したくなかった。 とうに昼はまわり、腹が減ってきた。そしてなにより暑い。スマホで見るとこのあたりは29℃に達している。こりゃたぶん日焼けしているな。
こやつも満足度の一翼を担っている。
川へ降り立つと、大場所の迫力に圧倒された。ただ川幅が広いとかではなく、石、いや岩が大きい。
すぐに良さそうなポイント。ドライフライを投じると一発で出た。空振りっ!! まずまずの型だ。期待が持てる。 「キンパクがいいよ」と漁協の人は言っていた。「ミミズやイクラじゃ釣れなくなってるから、川虫を捕れるんならそれを使うとよー釣れる」 ふむふむ、じゃあライトケイヒルか。持ってきてないけど(^_^;
初夏の陽射しがびしびしきてます〜。
サイドキャストで水面すれすれで投げてみたがフライがフライラインより前に落ちない。
仕方ない。僕はティペットをクリッパーで挟んだ。 「どうでした?」通りかかりの車から顔を出して声をかけてきた。誰かと思ったら漁協の人だった。 「たくさん釣れました。楽しかったですっ!」と僕はそう答えた。 ティペットを切って投げて、この日一番のアマゴが釣れていた。 さて、これから車までが遠い。まあのんびり歩きますかね。
う〜ん、次のバスまで1時間半かσ(^_^;)
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