2016 釣乃記
第拾壱話  夏に向かう日、その狭間で
葦の際で反応があった。きびしいかと思ったがまだまだいるじゃないか。
気温はかなり上がってきそうだ。日差しもきつく日中は下流域はそれこそきびしいだろう。
makawacraft 7'6" misago を持ち込むには躊躇われる小渓流だが僕はこのまま釣り進むことにした。魚がいることもわかったし。

そのあと、釣り上がるが延々反応なしが続いた。
葦も青々と伸びていて川幅を圧迫していた。
のどかな風景とのん気な釣り人(^_^;
二度帽子を飛ばされた。流れを走り下り奇跡的に回収できたが、ちょっと無茶をしたな〜。
帽子回収後すぐのポイント。フライを流すとレーンと関係ないところから影が走った。あっと思って合わせたが遅い。いや、掛かっている。間に合った。
その後数匹キャッチ。気温は上がり川面は強く日が当たっているけど、やや水は多めでそれが功を奏しているのかも知れなかった。
下流区間の定例コースは終わり、道に上がるかもう少し釣り進むかで迷った。
日没。全く糸が見えません(>▽<)
ひとしきり釣り談義をし、ではと僕はクルマに乗り込み発進した。
まだ早い。とは言え、案外日が高くても魚の反応はあるかもしれず行って見ないとわからない。

午前中とうって変わって下流域の開けた流れ。7'6" misago にはうってつけのフィールドだ。
葦の密集地帯を抜け水際に辿り着いた途端に風が吹きだした。この日ここまでほぼ無風だったのに。
今年はホント風に悩まされる。まさかこの日もとは思わなかった。
(もう少しだけやってみよう)僕はさらに上流側に向かった。
土手を車が走ってきた。昼間会った人だ。
土手と川で言葉を交わす。なんだか昼にこの人と話してから釣りの流れが変わったのではないかと、ふと思った。
僕は上流へ向き直り、開けた前方に気持ちよくラインを出してキャストした。幸運にも風はやみ、かなり前方のフライの落ちた辺りでヤマメが飛び出すのが見えた。
僕は彼の見ている前でロッドをあおった。
ぎりぎり木陰でなんとか午睡。
思いのほか、かなりしっかり寝てしまった。時間はたいしたことないだろうけど寝たな〜っていう手応えがある。
せめて少しは陽が傾き始めないと午後の釣りはやる気が起きない。昼食の片づけもせずうだうだごろごろ。iPadで投稿記事を眺めたりして時間をつぶした。
炊事棟のカップルはまだいるようで、お弁当を食べている程度じゃないみたいだ。バーベキューでもしているのか? と、その手前に別の車が停まっていた。そしてもう一台入ってきた。なにか話を交わし、入ってきた車は発進していった。残った方の人はウェーダーをはいているので、発進した方の人も釣り師か。情報交換でもしたのだろう。僕もトイレのついでに残った方の人に「暑くなりましたね」と声をかけた。同じ市内から来ている人で、その人もフライをする人だった。
合計1100kcal超えの釣行ランチ(^O^;)
結局一匹釣った後はひたすら歩く時間となった。
もうれつに腹が減ったのでかなり早いが昼食にする事にした。いつもの炊事棟に行くとタッチの差でドライブカップルに先を越された。この場合、先行者がいても炊事棟を使わせてもらってもいいんだろうけど、やっぱりな〜。
離れたところにある据え付けのテーブルとベンチのところで昼食。
食後はもはや標準装備となった昼寝の時間。今は木陰でもじきに日が当たってくるので、いい頃合いには暑くて目が覚めるだろう。
せめてグリップより長いサイズは欲しいσ(^_^;)
ロングキャストの一匹。
カエル先生! 雨が少し欲しいところです。