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其ノ三百七十五 危機的ニャンコ先生の島 -四- | |||||||||||||||||||
なんか多いなと思ったら、いつもの200gではなく300gの冷凍炒飯だった。サッポロ一番塩ラーメンといっしょに、晩ごはんはもういいやっていうくらいの昼食となった。 中潮、そして正午過ぎから下げ潮、僕の好みの潮流だ。春から初夏へ。本格的なヤマメシーズン前のおそらく最後の島での釣りと、そう思いながら橋を渡った。 一月末にメバルを釣ったのを最後に島での釣果はないままだった。 |
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島の桜は市内よりも一週間遅れ。時間差で楽しめます。 | |||||||||||||||||||
昼食後、いつもの港へ向かう。春らしい陽射し。もはや冬の厳しい気象条件下の釣りは存在しない。それはメバルの反応も期待できないことを意味する。 それがわかってて、なぜ島へやってきたのか? ひとつには川が増水しているだろうと想像したからで、実際この週の半ばに降った雨の影響はあった。 あとひとつ、もう二ヶ月以上会えていない灰色ニャンコ先生の消息を掴むためだ。 |
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春にはあまり来ない島。果たして何かが起こるのか? | |||||||||||||||||||
そんなことのために? と思わないでもないが、そういうきっかけがあってもいいんじゃないかと今は思っている。 いつもの港は中潮とはいえ思ったほどの潮流はまだ見えなかった。 釣り人は防波堤突端にふたり。表層に魚影は見えない。 とりあえずやってみる。一投目でリトリーブのフライについてくる魚影があった。 「食え食えっ!!」・・・だが結局食いつかず。 |
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昼食は大盛り炒飯。パワー充填は申し分なし。 | |||||||||||||||||||
その後フライ周辺でちょろちょろする魚も見えたがそれも最初のうちだけ。 数投後には全く魚の気配がしなくなった。時折稚魚の群れが水中できらきらしている。 防波堤の外海側から内側に場所替え。とにかく最初が肝心だ。投げれば投げるほど反応はなくなる。 一投目、長めのキャストでカウントダウン。ゆっくりリトリーブするとグイッと重くなった。 |
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悪条件下では安定した効果を発揮か!? | |||||||||||||||||||
二人連れの釣り人がやってきた。僕の近くで手早く仕度を済ませ、仕掛けを投げた。すぐヒット。 取り込み、セット、投げる。またヒット。 完全な入れ食いだ。なんだか非常にやりずらい。僕はこの港はこれでいいと車へ戻った。 おそらく次はまたヤマメを求めて北部へ向かうだろう。 ヤマメのドライフライの釣りの合間にソルトをやると、釣りそのものもフィールドも、その趣のギャップが気持ちいい。 |
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二ヶ月以上ぶりのメバル様。そして次は・・。 | |||||||||||||||||||
ニャンコ先生の島へ。ここでもキャストしてみたがさっぱりだった。 ニャンコ先生と会う雁木へ行くとこの日もひっそりしていた。 別の猫さんも見当たらない。今回も会えないか。仕方がない。また来ますね。 この日唯一の一匹。キャスト・リトリーブ・ヒットと絵に描いたようなフライフィッシングだった。 小さいメバルだったが久しぶりの感触はまだ手に残っていた。 |
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島を巡り港を巡る。探し求めるものはまだ見つからない。 | |||||||||||||||||||