其ノ三百七十三  混在する毛針巻き -弐-
二週続けて土曜日が雨。海の釣りはどの時間帯でどうなるか、行って見ないと読めないところがあるので、日曜日に行くのはちょっと躊躇われる。
てな訳で今週もごろごろ引きこもって、時々タイイング。例によってソルトウォーターとフレッシュウォーターを取っ換え引っ換え巻いてく。
この時期になるとソルトもフレッシュウォーターもタイイングするフライを使う状況が具体的に想定される。
フライフィッシングっぽくなくなるが、ボウズ回避の底物狙い、ももマロ様(^O^;)
今の時期に巻くフレッシュウォーターフライは春先のカゲロウやニンフをイメージしたもの。まだ雪の残る里川でいかにヤマメの顔を見て帰れるか? が春の釣りに課せられたノルマだ。
場所の選定がかなり左右するが、その次はどんなフライで、になるだろう。ドライ、半沈み、水面直下、ウェイト入り。こればっかりは行って見ないとわからないからどの状況にも対応できる準備は必要だ。
ソルトウォーターはと言うと、今の時期ならメバルになるから(今じゃなくても僕はほとんどメバルだが)、今までのフライを踏襲するが前回の釣りではボウズだった。
海の釣りでボウズで帰るのはキツイので、なんとか釣って帰るのにどうすれば固いか? で底物探り用にヘビーウェイトのダンベルアイを着けたフライをキールで巻いてみた。これが功を奏するか? これまたやってみないとわからないけど。
海の釣りでシラスフライにしたりヘロンを使ったりドロッパーにしたり細糸小型フライにしたり。
これらは釣行の体験から次のフライを工夫するというやり方。
これはこれで理にかなった方法だと思っている。
フレッシュウォーターではどうか? 海の釣りはその日その日の潮や時間帯、水温、風速、ほかにもいろいろと条件が関わってくるだろう。
それはフレッシュウォーターでも同じで、水温や水生昆虫の動向、釣り人の入渓具合など。
小さいサイズが慣れないのでまずは#12で大振りに。
ただ、海のフライフィッシングよりはすでに経験値があるので、タイイングでブレることはあまりない。今想定される状況のフライを巻いておけばそれで事足りるし、そのフライでダメならどんなフライでもダメだろう。
いや? それはかなり既成概念に捕らわれているのかもしれない。ソルトの釣りを参考にヤマメの釣りも見直せるのではと、ちょっと前にも思った。
ソルトを参考にするなら水面下のパターンだ。どちらかと言うと川では苦手だった分野だが、これだけ水中でメバルを釣っているのだからなにかしらの応用は効くのではないか? と思ったりもするが、じゃあどんなフライがと言うとまだ思い浮かばない。既存のフライにはないようなもので、春先の低活性時に有効なものなんてそうそうあるとも思えないし。そもそもメバルの水中のフライは低活性をなんとかしようというものではない。水中でも高活性を想定しての釣りだ。
などとあれこれ考えるタイイング期間も今だけ。せいぜいこんがらがることにしよう。