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2016 釣乃記
第拾四話 堰堤の向こうの夏
およ? 信号待ち・・・ではないよな?
二台のダンプが道路に停まっている。もう嫌な予感全開だった。 行こうとしていた道の先から伐採した木材満載のダンプがやってきた。二台のダンプは離合できる場所で木材満載ダンプが来るまで待機していた訳だ。 こんな状況でこの二台のダンプのあとについて行けるはずもなく、僕はUターンを余儀なくされた。 さて、着く早々、この日のプランが崩れた。どうしよう?
缶詰めカレーに焼チキン。また食べ過ぎ!( ̄□ ̄;)
三つ目の堰堤区間に入った。堰堤で区切られているどの区間も微妙に様子が違う。木のかぶさったここではフライが見えにくかった。
ん? ない? と思ってロッドをあおると掛かっている! ヤバい!バレるか? 重たい引きはすぐにゴギだとわかった。 この重量感を育むのも森だ。この川は山の木々が青々と輝いている。すぐ先に見える堰堤のそのさらに上流にもこんな木々と流れとゴギと、そして夏も待っていてくれる。そんなことを想像しながら僕はネットを差し出した。
さて、次の堰堤区間へ行ってみますか。
この谷の一番下流側の堰堤、向かって右の溜まりでアマゴ、左でゴギ、どちらも小振りだが一応釣れた。
この堰堤は巻く事ができず、遡って来た流れをまた下る。入渓地点から上がり車までてくてく。 なんだかこのパターンをあと何度か繰り返しそうだな。 次の堰堤までは長めのセクションだ。最初の時よりも開けて明るい。ジンクリアというのだろうか? 無色透明の水が流れている。こんな水も山の木々があってこそのはずだ。
水清ければ魚棲まず、の言葉通りか? 反応がないというよりも投げる前から釣れる気がしない。
日の当たるところは飛ばして、日陰や沈み石があるところを狙う。 超高速でフライになにか出た。 (!? ゴギか?) アマゴどころじゃない早さだった。なんだかスレまくりだな。 ジンクリアセクションの先にある堰堤が見えてきた。ここまではかなり暑かった。 新導入の背負うタックルパック。使い勝手をみるつもりだったが、なんと言っても背中が暑い。
その堰堤下のプールに用がある。
ついさっき通った道をだいぶ戻ってきた頃、別れ道の看板を見てピンと来た。(この枝道沿いに川があったな)
これ以上戻るとどんどん標高は下がるし日は高くなるしで条件は不利になる一方だ。このあたりでやってみるしかないという気がしてきた。僕は枝道に入りすぐに見えてきた道沿いの谷にわずかながら期待を高めていった。 上流部から下流方向へ車を進めていくとちらりと見える建造物にだんだん久しぶりのこの川のことをはっきりと思い出してきた。 (そうだ、ここは堰堤の多い川だ。) 通して釣り上がるには面倒だが、堰堤下のポイントがひょっとしたらひょっとする。いや、考える事はみんな同じかも知れない。
目的の川を断念した途端に途方に暮れた。そこまで選択肢がないわけじゃないが、ほかの川をイメージしていなかったしな〜。
この時点から更に遠くの川へ行く気力はなく、来た道を戻りながら途中の川をいくつか頭に浮かべた。 それにしてもまた今年は伐採が進んでいる。間伐なんかじゃなく山の斜面をそっくり切りきってしまっている。 林業、地域の活性化、異常気象、豪雨災害、いろんなことが頭をよぎる。今日は気分が沈むな。
ボウズは回避できたものの・・・。
今季二匹目のゴギはなかなかの面構え。
控えめな山紫陽花もいいな〜。
この橋の向こうにも堰堤がっ!
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