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其ノ三百六十一 秋の新酒と島の冬
釣り場ではなくランチ場所を探してビーチを歩く(^_^;
金曜日に裏の山のてっぺんが白く染まった。
明けて土曜日、久々に週末が大潮と重なり、期待十分で島へと向かった。 前夜飲んだ秋の新酒、雁木ノ壱、純米無濾過生原酒がうまかった。そのいい流れが釣りにまで続く予感はあった。 一週間前の釣りの時は最高気温が20度近くにまでいった。この日は12度止まり。気温差に体は慣れないが、例によって気象条件の悪い日は釣れるの法則がある。
二週間ぶりの七つの橋の島へ。前回来たのは雨の時だった。
午後からの下げ潮の潮流狙いだから出発は遅めだったがそれでも気温は低い。 この寒さが島のフライフィッシングのイメージだ。ようやくシーズンインという気がしてきた。 島に渡ってほどなく、もうひとつの島の釣りの代名詞を思い出した。強風だ。 かなり吹いている。一年近くあくとそういう釣りを取り巻く条件をすっかり忘れている。
いつもの四番目の島の港で釣り再開。潮位は思った以上に下がっている。干潮は夕方、夕まづめをやるタイミングは良くはない。
でもそれまでに釣っておけばいいのだ。海の様子を見てみると、なんだか気配が感じられない。活性のサインである表層チビメバルも見えない。 最初の港よりは風はましになったが、やはりキャストしづらくリトリーブもしっくりこない。 約1時間やって僕はこの港をあきらめた。
日没が近づいてきた。今日の釣りの着地点は?
ニャンコ先生にご挨拶。手土産なしでご機嫌斜め(^^;)
気温だけでなく強風。これは計算になかった。
なんとか昼食を終え、潮流が始まっているはずだからすぐに釣り開始。昼食の浜辺近くの初めての防波堤を探ってみた。
久々の強風だから慣れないのもあって思うような釣りができない。近くのエサ釣りのおじさんはでっかいイワシ釣って声高らかに笑っている。この海岸は南に向いていて外海からの風がダイレクトにくる。分が悪いな、場所を変えよう。 11月下旬の大潮の下げ潮、今までの経験だと釣果は固いはず。それでも最後の手段は別にとってある。ニャンコ先生の島で夕まづめに#18フライと8Xティペットを使えばボウズはないと余裕で構えていた。それまでは最近巻いたマラブーパターンやクラウザーミノーを試してみるつもりだった。
強風の中の浜辺ランチは砂との戦い。
夕方が近づき、ニャンコ先生の島まで戻ってごあいさつ。
海を見るとすでに干潮潮止まりだった。潮位の時刻を見間違えたか? #18、8Xは潮流がある時が前提の戦法だ。 生気のない海へフライを投げる。なんだかもう釣れそうもないのがわかる。 風は止んだが徐々に冷え込みが強まってきた。もう今着ているもの以外には着るものがない。 タナゴみたいな極小メバルが釣れたのを機に、僕は今夜の雁木のアテを何にするか考え始めた。
七つの島のニャンコ先生、出直してきます(>▽<)
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