其ノ三百六十五  メバルと蜜柑と島の矛盾
またしてもランチ場所を探して歩いてますσ(^_^;)
それはいつものニャンコ先生の島。こんなにも風がないとは。
この港は潮流さえあればロングティペットに小型フライで間違いないポイントがある。
3投で3匹、サクッと釣れた。夕方が干潮。時間はあまりない。のどが乾いたし腹も減った。昼食が控えめだったからな〜。
ニャンコ先生に会って年末のあいさつするには時間がない。あと一踏ん張りするか?
僕はポケットに入れていたいしじ蜜柑を取り出し、皮をむいて口に放り込んだ。
今年最後の満月の翌日、大潮の島へひと月ぶりに向かった。
島に行けないひと月の間、あれこれ忙殺されていたその反動がくるのかと思えば、予想に反して穏やかな気持ちなのが自分でも意外だった。
袋麺を忘れた事も道端で蜜柑を買う事もあまり抵抗はない。
正午満潮、潮流開始13時くらいというのもあるがそれだけではなく、ひと月の経過は季節の進行、メバルの良い時期に入ったと言う事でもあるからだ。
瀬戸内ブランドのいしじ蜜柑。島だから安く入手っ!★('-^v)
あ? 無い!? 北海道の友人から送ってもらった袋麺がバッグに入っていない! 忘れた!!
行きがけに買った冷凍炒飯と豆大福と島特産のいしじ蜜柑があるにはある。しかし、やっぱり釣行ランチのメインディッシュはインスタントラーメンなのだ、僕にとっては。

島の幹線道路のあちこちに蜜柑の出店が目立つようになった。
ああ、もうこういう季節になっていたんだ。
ランチの時からだったが、この日瀬戸内の島は強風が吹き荒れていた。あとでアメダスで確認したが、風速7m。控えめの台風のような風だった。
人間に厳しい気象条件の日は釣れる、の法則どおりなら釣れるはず。しかしそれは様々な釣法を駆使してそれを成立させて釣ろうという釣り手の思惑とは矛盾する。そんな人間のあらがいよりも状況や魚たちの活性の影響の方が上回るということだとは理屈ではわかる。でもそれだと条件が良い時ならフライやラインシステムは関係なしに釣れる、というなんだか情けないことになってしまう。それではソルトのフライフィッシングをやっている、なんて胸張って言えないや。
鷺様、期待できない釣り人からは離れます。
メニューひとつならたやすいもの。炒飯に集中!
夕方、ようやくの風の止み間に・・・。
ともかく十二月下旬の強風の日、そして大潮とくればなにがなんでも釣らないと。
条件に助けられつつ自分の釣法も強化しているのなら、鬼に金棒のはずだ、たぶん。

ひとつめの港。釣り人は一人のみ。この強風ではそうだろう。僕もさっそく釣り開始。
海面は風で波立ち、この日初導入のタイプVll も波にもまれ為す術なし、という感じだった。
場所を変えてみても状況は変わらなかった。この日の強風は過去の釣行では経験のないくらいのものだった。
今回も七つの橋の島へ来ているが、いつもの四番目と三番目の島の間が特に風が強いようだ。
海峡を避けて北側の港なら風は島の山が受けてくれる、とそう簡単にはいかないが、そういうイメージで次の港を見当をつけて目指した。
まぐれ当たりかも知れないが、その見当はズバリ当たった。
久しぶりのメバルさま。お付き合いありがとうございます。
ニャンコ先生も日が暮れると仲間が恋しくなるようで。