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其ノ三百六十六 初釣り メバルまでの経緯
簡単にアウトドア雑煮σ(^_^;)
防波堤上のほとんどの人が釣れ始めた。あちこちで歓声があがる。
僕は覚悟を決めラインを強く引っ張った。一瞬外れた、と思ったがティップ側が切れていた。フライラインの1/3はなくなっているようだ。 まだ周囲の入れ食い状態は続いている。僕は切れた所にリーダーをつなぎ釣りを再開した。キャストも釣りもできなくはないが、数投でやめてしまった。お昼食べようか。
やっかいなのは強風だ。穏やかなのもまずいが吹き荒れ過ぎても困る。
潮流の下流方向に風も吹けばまだいいが、潮流の向きが頻繁に変わる中ではそうはいかない。下流へ流して潮上(自分の立ち位置)に向かってリトリーブする時、こちらに向かって風が吹くと僕のリトリーブよりも風で押されてラインが動く。これだとロッドアクションがフライに伝わっていない気がする。
さて、CX-3くん 初釣りに出陣じゃぞよ! <(^^)
10分経たないうちに向きが変わっていた。
右から左、左から右、そしてまた右から左。昔そんな歌の持ちネタの芸人がいたな。 小潮の上げ潮、こんなにも早いサイクルで複雑な潮流になるものなのか? 僕は防波堤から周囲を見渡した。四組、十人以上の釣り人がひしめいている。やはりやりずらい。ほかの人と距離はとっているが、気付かないうちに近づかれたら危ない。うむむ、場所を変えるか?
と、潮流だ風向きだとぐだぐだ考えていると、いきなりヒット! 来てる来てるっ! 引きからして小さいメバルだろうがこれで初釣りのボウズは回避。気持ちに余裕ができた。
まわりの人達は釣れていない。僕がここに来てから防波堤上のロッドが曲がったのはこれが最初だ。僕は小さくても誇らしげにメバルを釣り上げ、フライだけ持ってそのままリリース。ま、ほかの釣り人達は誰もこちらを見てないだろうけど。 すると離れたところで釣っていた年配の人がハゼを釣り上げた。続いて別の人がメバルを。・・・急に釣れ始めた!? 僕は焦ってキャストした。風向きも潮流も都合のいい向きになっていた。ググッ! またきた。今が地合いか!?
ファジーウィングはベイトの透明感を表現。
混雑をさけつつ防波堤を行ったり来たり。
快釣が始まった・・・はずが?
ちょっとだけやってみよう。港の明かりのある所でリトリーブ仕様をロングティペット小型フライにやり変えた。
最後にもう一度手応えを感じたいのだが、こういう時はたいがい空振りに終わる。 何度か流すが小潮の潮流はゆるく、小型フライを流し込むやり方は効果が薄い。 防波堤壁面ぎりぎり、また引っ掛かりそうで躊躇われた。ググッ! 引っ掛かった? いや、これは・・メバルっ! 薄暗闇の中、若い連中の元気な声がまたあがった。
五回目のヒット! これはもう何年か前の連続ヒットの再来に間違いない。しかもだんだんサイズアップしている。
と、メバルを引き寄せている時、足元に垂らしたフライラインが海側に落ちた。 まあ大丈夫だろうと高をくくり、メバルを引き上げリリースしたあとラインをたぐると水中に引っ掛かっている。どうやっても取れない。 ラインをガイドから抜いて真っ直ぐに引っ張ってもダメだった。
島はゆっくり暗くなり、灯台に明かりがともる。
まずはこんな感じで、一年がスタート。
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満潮が15時、夕方前から下げの潮流が始まる。
僕は遅い昼食を食べたあとこの島の神社へ初詣でに行った。 フライラインが切れるまでは良い釣りができてたのにさすがにちょっとがくっときた。 まあ海の釣りだからこういうこともある。タイプVl にしていたからそのあたりのリスクも考えるべきだったが、これも経験だ。 帰路に着く頃、隣の島に日が沈んだ。
釣るには釣ったが不完全燃焼。さあ、どうする?
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橋を渡りいつものニャンコ先生の島へ。帰り道だから挨拶だけでもと思ったが、ニャンコ先生の姿は見えなかった。
島のあちこちに帰省中の人達の車が停まっている。いつもと違う状況にどこかへ隠れているのかも知れなかった。 港に行くと浮き桟橋の良さそうな場所では若い人達が釣りをしていた。 釣れていないようだがそれでも彼らは楽しそうにはしゃぎ声をあげていた。
ニャンコ先生の島へ。しかしそこも・・・。
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いきさつ
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